わたしの暴力と破滅のアンソロジー

暴力と破滅のアンソロジーとは?

Twitterにて「暴力と破滅のアンソロジー」という文字列または「#暴力と破滅のアンソロジー」というハッシュタグで検索してみてください。なんとなく分かると思います。わたしもなんとなくでこの記事を書いています。ついでにAmazonで「暴力と破滅」と検索して、検索結果に現れた電子書籍を購入するのもよい考えだと思います。

 

わたしの暴力と破滅のアンソロジー

○「燃えろ看板娘」矢部嵩

和菓子屋の娘かしこは父の入院をきっかけに店を手伝うようになるが、なにもかもうまくいかず失敗続きで、やがて破滅する。勢いがあって楽しく、読むとなぜだか元気が出る。カクヨムで読める。

○「沖縄ァオオアン!!」ナクヤムパンリエッタ

旅行記マンガ。北海道好きの作者が「北の反対は南」という理由で沖縄に行き、下調べゼロのため破滅的な旅がはじまる。他の旅行記もハチャメチャで面白い。BOOTHで電子版が購入できる。

○「スクールアタック・シンドローム舞城王太郎

自宅のソファの上から離れられなくなって半年が経った父親と、学校襲撃計画をノートに記す15歳の息子。「暴力」から最初に連想したのはこれでした。短編集『スクールアタック・シンドローム』収録。

○「鳳梨娘」沙村広明

果汁と果肉に満たされた水槽で暮らす果実生産会社の娘エリセは、フルーツ以外のものを口にすることを一切禁じられていた。もっと暴力的で破滅的な作品もあるだろうけどこのくらいが好き。『幻想ギネコクラシー』第1巻収録。

○「万灯」米澤穂信

バングラデシュでの天然ガス事業を実現させるためには、開発拠点としてボイシャク村の協力が不可欠だったが、そこには排除しなければならない障害があった。倒叙ものはだいたい破滅。『満願』収録。

○「めまい」田中鈴木

幸太郎が幼馴染のてっちゃんの家に行くと、そこにはてっちゃんの両親の惨殺死体が。「いっしょに逃げてくれよ」とてっちゃんは幸太郎に言い、二人の逃避行がはじまる。単独で電子書籍が購入できる。

○「モータルコンバット」ケヴィン・ウィルソン(著)、芹澤恵(訳)

残虐な格闘ゲームモータルコンバット》が好きなオタク男子二人はいつも視聴覚機材室でクイズを出しあっていたが、ある日もののはずみでキスしてから関係が変わりはじめる。破滅しないでくれ。『地球の中心までトンネルを掘る』収録。

○「かわいい闇」マリー・ポムピュイ(作)、ファビアン・ヴェルマン(作)、ケラスコエット(画)、原正人(訳)

住処にしていた人間の少女が森で死んでしまったため、不意に過酷な自然へと放り出されることとなったかわいい小人たちの暴力と破滅。もとは大型本のバンド・デシネだけど、これは架空のアンソロジーなので無理やり入れる。

 

 

暴力と破滅の短編集 (V&R BOOKS)

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