2022/11/20「文学フリマ東京35」の告知

どうも、稲田一声(17+1)です。

2022/11/20(日)に、東京流通センターにて「文学フリマ東京35」という入場無料のイベントがあります。小説・評論・ノンフィクション・ZINEなどなどの展示即売会です。

文学フリマ東京35で販売されるいくつかの本に、自分の書いた小説が収録されています。数えてみたら4つのブースで5冊の本が出るみたいです(うち2冊は東京のイベントでの初売りです)。

というわけで、以下にまとめて告知します。

文学フリマ東京35の開催情報はこちら↓

bunfree.net

なお、文学フリマ東京に来場される際は、朝の自主検温、マスクの着用、接触確認アプリの導入などの感染症対策へのご協力をよろしくお願いいたします。(「文学フリマにご参加の皆様へのお願い/新型コロナウイルスへの対応について」もご確認ください)

(各見出しの頭にあるのはブースの位置を示す番号です)

F-15】VG+ バゴプラ『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』『なまものの方舟/方舟のかおぶれ』

あたらしいSFレーベルKaguya Booksの刊行書籍第1弾である、井上彼方編『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』(社会評論社)に、「人間が小説を書かなくなって」という短編が載っています。タイトルの通り、人間が小説を書かなくなったあとの世界を舞台にした、世界観の異なる8つの小さな物語です。どれか1つが現実世界のお話で、残り7つはその現実世界で(人間以外によって)書かれた小説なのではないか……というふうに考えながら読むと、よりいっそう楽しめるのではないかと思います。AIが書いた小説と見せかけて、実は全部○○○が書いた小説かもしれませんね。

また、同じく井上彼方さんによる生物SFアンソロジー『なまものの方舟/方舟のかおぶれ』に、「ぶるぶるちゃん、お顔を上げて」という短編と生き物のコラムを寄稿しています。火星生まれのアパトサウルスにまつわる、ひと夏の思い出の話です。表紙にもキュートな姿が描かれていますね。ちなみに、登場人物の名前は『スティーブン・ユニバース』が元ネタです。

表紙から始まる『なまものの方舟』ではSF短編小説のアンソロジーを、裏表紙から始まる『方舟のかおぶれ』では『なまものの方舟』に出てきた生き物たちを紹介するコラムを載せています。文学フリマ大阪で頒布されたバージョンからさらに参加メンバーが増え、表紙・裏表紙も新しく生まれかわっているので、ほぼ新刊です!

出店ブースのWebカタログはこちら。カタログには載っていませんが、谷脇クリタさんによる『新月』の表紙イラストを使ったTシャツも販売されるそうです。

F-16】犬と街灯『貝楼諸島へ』

架空の島々を舞台にしたアンソロジー『貝楼諸島へ/貝楼諸島より』。こちらは2分冊になっているのですが、その『貝楼諸島へ』のほうに「跡地だった場所」という掌編を寄稿しています。失踪した友人をマッチングアプリで偶然見つける話です。

上のツイートにもある通り、去年の文学フリマ東京で頒布されたときにはあっという間に売り切れていた覚えがあります。2冊とも装丁がめちゃくちゃかっこいいので、ぜひセットでお手に取ってみてください。

出店ブースのWebカタログはこちら。同ブースで頒布される谷脇栗太(谷脇クリタ)さんの掌編集『ペテロと犬たち』も気になります。

【G-05】RIKKA ZINE『Rikka Zine Vol.1 Shipping』

日本、ブラジル、インド、中国、韓国のSF短編小説プラス論考を載せたZINE『Rikka Zine』創刊号に、「きずひとつないせみのぬけがら」という短篇を寄稿しています。そう、このブログと同じタイトルです。奇妙な蝉の抜け殻からはじまる、ひと夏の思い出の話です。(前述の「跡地だった場所」もひと夏の思い出の話なので、ふた夏の思い出になってしまいました)

すぐれた幻想怪奇小説の書き手であり大学時代からの付き合いでもある鞍馬アリスさんや、キャラクターの関係性と軽妙な会話が魅力的であり雨月物語SF合同『雨は満ち月降り落つる夜』でお世話になった笹帽子さん、『新月』でもご一緒させていただいた千葉集さん・もといもとさんなどなど、面白い小説を書かれるかたがたが集まっています。また、海外の新鋭作家のSF短編小説などを一度に堪能できるのも素敵なところ。下記リンクで詳細な内容が読めます。

rikka-zine.com

出店ブースのWebカタログはこちら。同ブースで頒布されるグルメレポZINE『鹿が店を発見する』もおすすめです。

【Y-17~18】SCI-FIRE『Sci-Fire 2022』

Sci-Fire 2022

『Sci-Fire』はゲンロン大森望SF創作講座修了生有志による同人誌で、年に一回テーマを決めて制作しています。今号のテーマは『インフレーション/陰謀論です。頭韻と脚韻。
私は「陰謀論」パートの方に「パレイドリア」という短篇を寄稿しました。幼いころから、目に映るさまざまな光景に心霊写真のごとく「顔」を見つけてしまう三木撚子(みき・よりこ)。大学生になった撚子は、自分と同じく何もないところに「顔」を見つけてしまう人々がたくさんいることをSNSで知ります。「顔」の正体は何なのか、どうして自分たちは「顔」が見えるようになったのか。さまざまな説がSNSを飛び交い、やがてある事実が白日の下に晒されます。

出店ブースのWebカタログはこちら

というわけで

以上、よろしくお願いいたします……!